薔薇の花

カラコルム(ヒマラヤ)の麓で、贅沢な空間と時間を持っているのだが、さらに贅沢なことを思いついた。
この季節のギルギットはサクランボの実が熟し美味しい。薔薇の花も満開。
それも凄く良い匂いで大中小、さまざまな薔薇が次から次へと咲き誇っている。満開を過ぎ、花びらがハラハラ落ちてしまうのが、なんとも(始末屋の)オバハンにはもったいなくて、落ちる寸前の花びらを集め、部屋に敷き詰めてみた。まぁ~~ 薔薇の花の匂いに包まれて眠るなんて!
最初はブットのお墓に敷き詰められた薔薇の花の花びらを思いおこし、いやぁ~~な気分になった。で、直径2mに真ん丸く敷き詰めたり、花びら形に敷き詰めてみたり、毎夕、お墓を連想しない形にして薔薇の花の匂いを満喫している。

当地は乾燥地帯でもあるので、敷き詰めた花びらは2日間で自然乾燥。ポプリにして袋詰め作業中。ギルギットの女性たちは始めて見るドライフラワーやポプリに感心。これが売れてセンター運営費のごく一部にでも当てられたらなぁ…と、欲深く考えているのだが。



ギルギットに居るとパキスタンが遠い。パキスタンのニュースに現地の人は、さほどの関心も抱いていない。新政権が来て、どう? 何か変わった? 別にぃ~… 俺たちには関係ないし…と、いったところか。
シャリフ元首相は、ムシャラフ大統領が昨年の非常事態で解任した前最高裁長官ら判事を、今月12日の下院決議によって復職させることを発表したらしいが、前最高裁長官としての身分が回復したら…、えらいことになるのだろうなぁ~と、パキスタンから離れているせいか、実感がまったくない。ムシャラフの大統領選出馬は、無効と判断を下されて当然だ。