軍から見放されたムシャラフ大統領?

死傷者が出ていないせいか… 新聞にはまったく載らないが… 
この2日間は市内でも爆発音が2度も聞こえ、窓ガラスを震えさせている。また明らかに撃ち合いと思える連射音も聞こえている…。朝になって軍隊上がりのスタッフ達に確認をすると、耳の敏い彼らも爆発音だったというから、オバハンだけの聞き違いではなさそうだ。

パキスタンの前途を賭けた総選挙はいよいよ明日だが、予想では軒並み野党勢力が優勢と。PPPは仮に過半数を獲得しても、他野党との連立政権を拒まないとブットの夫は首相への意欲を隠さない。米系シンクタンクの投票直前の世論調査では、約50%がPPPを支持、シャリフ派が22%と続き、与党のPML-Q(自転車マークの党)を圧倒と報道されているが、結果はどう出るのか。

1週間くらい前の報道だったが、ムシャラフを絶対に裏切らない軍人としてその忠実さを認められ、ムシャラフの後を継いで陸軍参謀総長に就任したキヤニが、「軍は本来の仕事(国防)に専念する。政治への関与はしない」と声明を発表。政府各省のトップに睨みを効かせるために派遣していた将官を軍へ呼び戻している。これでキヤニの値打ちは一気に上がった。
またムシャラフに対しても「軍官舎から早々に立ち退くように」と。さらには「軍会議への出席も不要」との通達を出したというから、巷はキヤニに拍手大喝采だと。キヤニはムシャラフへの服従から抜け出し、自分路線を着々と進めようとしている。キヤニの一人歩きはオバハンの予想より遥かに速かった!!

数日前にムシャラフが「自分には護衛は不要…など」と訳の分からないコメントを出していたが、その裏がなんとなく分かった気がする。ムシャラフには軍からの護衛がなくなったのであろう… 
早い話が軍に対しては、ムシャラフの影響力が殆ど及ばない存在になったということだ。

選挙結果、野党が3分の2以上の議席を占めれば、大統領の弾劾が可能になる。どんな選挙結果になっても、負けた方は不正があったと騒ぐのだろう。与党の選挙不正も(どういう計算だかは知らないが)最大18%しか出来ないという…。
軍から見放されたムシャラフは大統領を退任、トルコで完成したという大ホテルのオーナーとして生きるのであろうか?