選挙戦終盤

選挙戦も後1日、TVニュースや番組の多くも、そしてそれ等の合間を縫って流れるCMも選挙一色に染まって盛り上がっているようだ。5分おきに「自転車マーク」党のCM、調子の好い音楽と共に自転車マークの上にペッタンと押される投票印。
ブット元首相の率いていたPPPもCMに莫大な経費をかけていると聞くが、その割りには自転車党の10分の1もCMが流れない。自転車党はいったい幾らの経費をかけているのか?!

選挙休みに入ったのを期にオバハンの事務所でも、投票に行くのでと休みを申し出て来たスタッフが何人か。投票は国民の権利であり義務でもあるが 各人の本籍地へ戻らなければ投票の出来ないシステムでは、なかなか投票に結びつかない。遠路はるばる高い交通費をかけて実家へ帰り投票しても、自分たちの意志が国政に反映されないからと、わざわざ投票所へ行く者は少ないようだ。地方で大土地所有者の小作をしている。あるいは帰属する部族長の指示に従うという人たちは投票に行くようだが…

「長蛇の列で延々と待たされるのです、そこへ爆弾でも投げ込まれたらと思うと怖くて行けません」
反対に、前回の選挙では選挙監視員を目の前にしながら、1人で30票もの投票をしたという剛の者も居る。身長が2m近くもあり体重が140kgもある知り合いは、みんなで馴れ合いだからと、事も無げだ。

そんなパキスタンの総選挙を、500人の国際選挙監視団が見張る。ただし、治安上の理由から選挙違反の多い地方には派遣されないという…。