ブットの忌明け

中国では1月10日以来、大雪(雨)で莫大な被害が出ている。昨今は経済発展の凄まじい中国だが、地方差、貧富差が大きく、人口が多いだけに1つ躓き綻びると、人口に比例して被害も甚大だ。
同じ1月10日には、首都イスラマバードでもオバハンがパキスタンに住み始めて以来、初というミゾレに続き、大粒の雹に見舞われ凍えた。おかげで亜熱帯性の庭木の多くは未だに凍え萎れたままで、寒々しい。庭木や鉢植えの樹が生き返るのには暖かい陽射しが必要で時間がかかりそうだ。

本来ならば1月の半ばには春の陽射しとなるが、今年は春めいた空が2日と続かない。その上、立春を過ぎたというのに何度目かの寒波、雨続き。この寒波が偏西風に乗って中国や日本へ到着する。日本も雪に違いない。
それにしても何時になったら本格的な春が訪れるのか? きっと、この分では春はなく一気に夏を迎えるのかもしれない。首都がカラチからイスラマに移転、以来40年も住んでいる人たちも「こんなに寒いのは過去に一度もなかった」というから、当地でも50年ぶりくらいの寒さなのかも。


さて総選挙まで後10日、ようやく少し選挙戦に熱がこもって来たようだ…が、ブット元首相の夫悪名高いザルダリが総選挙を前にオカシイことを言い出した… もし総選挙でPPPが政権を握ることがあったら、(PPPには他にめぼしい人材はなく)自分が首相になることに意欲を持っているというのだ。PPPには目玉となる後継者がいなかったかもしれない。しかし今のこの時期に自分で首相に意欲的などと言うことか?? こんなPPPからは離党する人も出るだろう、党を分裂させたいとしか思えない。
これが…ブットの忌明けを待ってのメッセージなのか? 貧弱極まりない。