ラマダーン(断食月)3日目

ラマダーン断食月)に入って3日目、夜明け前の食事にざわつく従業員たちにつられ、オバハンもついつい未明に起き出し、ネットの記事や本に向かう時間が増えている。日中の暑さもほど良くおさまり、朝晩が気持ち良くなったこの時期のラマダーンは有難い。最も、オバハンは初日に断食のお付き合いをしただけだが…

今朝、目を引いた記事は「さまざまな専用しょうゆ」。へ~~ そういうものが日本では流行っているのかぁ~~ 買い物ぎらいのオバハン、どこの店に行ってもゆっくり店頭を覗くことは皆無。とかく新しいモノには抵抗がある。化学調味料の味は苦手だもん、冷や汗と手足先が痺れるし…
味噌は10数年前から、最近では醤油も自家製で賄えるようになって来ているし、野菜や乾物、鶏、魚、肉などの素材を買うだけで、後は殆ど手づくり食品に拘っている。始末屋ゆえに食べられるものは1欠片とて捨てることが出来ない、何かに再生出来るかもしれないと工夫を凝らすのもオバハンの楽しみの一つ。
味噌は大豆、ひよこ豆チャナ豆)、八升豆を原料に岩塩(数億年前の汚染されていない海水の化石http://home.att.ne.jp/wave/Salam/salamindex/indexpahar.htm)で作っているが、岩塩が美味しいせいか、いずれの味噌も醤油も美味しい。贅沢な生活だ…
日本ではお金さえ出せば何でも簡便に購入出来るが、果たしてそれが幸せなのかとついつい考えてしまう。もっともお金のないのは、あって簡便よりは辛いかも…

当地の生活物価の値上がりは911同時多発テロ以降より急加速。昨年からは原油の値上がりも相まって凄じい。ラマダーンだというのに食費はうなぎ上り、庶民は何を食べているのかと気にかかる。
10年くらい前までは何でも安いパキスタンというイメージだったが、それは一掃された。
1万円くらいの給料で、1kgが300円ものブドウやマンゴーがどうして食べられようか… 肉も1kgが400円、鶏が300円、汚職がはびこる筈だ。
小麦粉や米、豆など食事の基本となるものも数%ずつ徐々に値上がり、生活格差は日本以上だ。
結局のところ、不満の捌け口は「反政府活動」や、平等を説くイスラーム原理主義へと向かうしかない。