基本的な暮らしが厳しくなっている・・

都市住民への「水」の提供は政府(首都開発公社)などの責任だが、年々地下水位も下がっていることから、近年は「水」の提供に問題多々だと何度かニュースにはある。カラチの人口は2000万人を遥かに超え、パキスタンで一番、水が足りない。消火栓を壊して水を盗むものが凄く増えて火事の時にはどうするのか?等と報道されていたのは春先のことだったと記憶する。が、首都圏や隣接するラワルピンディでも消火栓を壊して水を盗むものが増えているとのこと。水マフィアと呼ばれている民間の2トン積みのタンクローロー1杯分の水は平均3000ルピーくらいか?取締りを強化すれば生活逼迫とあって厳しく取り締まるのも出来ないらしい。1日に使う水は大切に始末しても最低でも100リットルは必要だろう・・となると1ヶ月に4500ルピーも余分にかかるのか。4500ルピーは数日分の日当にあたる。それでなくとも諸物価高騰で青息吐息の国民に、通常の水道代金(月平均3~4000ルピー)以外に余分の水代金はキツイ。我が家には今、広い庭が無く昔のように芝生に水を撒かなくて良いのが幸いだ。
昨夜から今朝にかけて苦戦した犬たちの朝ごはん作り、昨夜は11時から今朝の5時までガス圧が低くて今にも消えそうな、火から目を離せない怖い状態の中で数時間かかってご飯つくりをしたが・・基本的な生活を営むのがだんだん厳しさを増している。パキスタンの都市部に暮らす、いわゆる中産階級くらいの暮らしが最も厳しいかも。本当の田舎へ行ってしまえば薪を探すことも可能だし、遠くからであっても川や井戸から水を汲んでくることは可能だ。もっとも片道2時間かかって水汲みなんて言うのも普通らしいが、自給自足、お茶と、おかずナシのチャパティだけの暮らしだろう。
過日、庭で10数mにも伸びすぎた大木の太い枝を払って貰ったが、近所に住む人たちがアッという間に切り刻んで何処かへ運び去ってくれた、乾かして薪にするのだという。