パキスタンは終わった・・・

ここ2年ばかりパキスタンに未来は無いとの思いにとらわれ嘆くばかりのオバハンだが、週末に遊びに来ていたパキスタン人(アッパーミドル階級、平均40歳半ば)の数人も同じ思いでいることが確認でき、正直、言葉を無くした。パキスタンのアッパーミドル階級、大学でIT講座を持つ人や企業の幹部クラス、順調にビジネスを展開している人たち等だが、いずれもが今のパキスタンに見切りをつけ、海外移住を試みると言うではないの・・自分たちは良い、だが子どもたちのことを考えればこの国には未来が無さ過ぎると口を揃える。アッパーミドル階級なので既に海外へは何度も出かけている、だからどこの国へ行くにもビザに関しては大した問題では無く、予定している行き先国には知り合いがいて仕事に関する予定もあるのだと。だがビザの申請局は長蛇の列、窓口に辿り着き申請するのが半端ではなく大変なのだという。パキスタンでは多くの貧しい人々が海外への移住を夢見、あらゆる手段を嵩じ文字通り命を掛けてまで海外行きに必死なのは聞いてはいるし、ニュースでも見る。しかしパキスタン経済の一端を支えるようなアッパーミドル階級の人々までが同じ思いでいるとは、オバハンも想像はしていなかった。パキスタン2012年のGNI(国民1人当たりの所得)は1364$、昨年は1658$だ。アジアで最も貧しい国と言われたバングラデッシュのGNIは10年前が1057$昨年は2730$で10年間で3倍弱、パキスタンを遥かに凌駕している。パキスタンは10年間でようやく2割増えたくらいか。にもかかわらず諸物価は2年半前の3倍にもなっているし、債務超過や経済の改善見通し立たずから想えば、今後も国民生活の改善は見込めない。
元首相のナワーズ(1週間前までの首相の実兄)が亡命を終えてロンドンから帰パする、過去に犯した数々の罪状は全部チャラだと言う。パキスタンは下々の者に対してのみ法治国家に変貌する・・

現代の中国も富裕層の多くは海外への移住を考えているとは、ここ数年のニュースだ。2020年に中国から海外移住をした人は1000万人を超えるという。富裕層もミドルクラスの多くもあらゆる手立てで現在の中国から脱出し、自由な国を目指すのか??国民に見放されるような国になったら国としての存立価値は終わったというべきだ・・