医療支援①

雨続きだったがギルギットへ飛ぶ日の朝は2日は数日ぶりに雲が切れた。ギルギットは厚い雲に覆われていると連絡がありフライトの出発は遅れに遅れたが、徐々に雲がなくなりヒマラヤ上空は連日の雨が新雪となって真っ白。日頃の行いが「モノ」を言うたな・・と自画自賛! 3日朝のうちは快晴、ラカポシ7788mやディラン7266mも本当に目の前。2つの峰の西側バグロット谷は49年前に登山を試みた地域だ、オバハンたちが登りたかった山には「妖精」が住んでいる、女性だけの登山は許可できないなどの理由で麓までも行けなかったが、今回、地元にムッチャ詳しい親戚の役人が今回は一緒で「まだ麓の村にはシャーマン(超自然的な存在と直接交流・交信出来る人。呪術者、祈祷師)がいて、ギルギットの町まで来て病院・医者にもかかれない貧しい人はシャーマンにかかる」というので、巡回医療支援の対象になった。昔はバグロットの村からギルギットまで徒歩3日もかかったのが、今では38kmが簡易舗装ハイエースジープなどの車がバンバンバンバン走って1時間半。人口約45万人のギルギットには国内からの富裕層・中産階級、タイやマレーシア、中国からの観光客で潤っていて、街中では幌のない裸ジープを見かけることが無くなった。オバハンが借りた車は腰への負担が少ないようにとランドクルーザー、もっとも腕や肘など3点確保、4点確保の上、背中をシートに押し付けてショックをやわらげないと座ってはいられないが。
で、シャーマン。オバハン個人は医療支援よりもシャーマンに興味があった。シャーマンは神聖な動物アイベックスになって聖なる峰の妖精と交信するそうな・・約1時間、シャーマンが炭火の上に杜松の葉を燃やして、それを吸い神がかりになるのに付き合った・・緊張して疲れたよ。