思い上がっていたオバハン

もう40年と30年もの昔になるが、自分のやりたいことしか見ない見えないという勝手な性格ゆえに、亭主たち2人に逃げられたオバハン。自分に確たるものがあり過ぎ周囲への配慮も欠けていたから、当然のように世間からの反発・悪評もあった。しかし「それら世間の反発など等」が何の苦にもなっていなかった誠に自分本位な、そして良く言えば前向きな性格だと思う。だから強がりでも何でもなく、仕事に関しても「イヤなら寄るな、その代わりにワザワザ寄って下さる方のご依頼には、麻薬の売買と売春斡旋以外には何でも応える」と豪語もしていたオバハン。
その延長線上で「なまじ気を使う亭主は要らん。亭主だと思えばついつい期待もするし、思ったことと違えばムカッ腹も立つ。だがペットには何ら期待や見返りを求めることもなく、
ただただ愛情を注ぎ可愛がるだけで良いから気が楽で嬉しい等々と考えていたのが大間違いと気づいた今、自分自身の思い上がりに反省ひとしおだ。ただただペットを可愛がり、ひたすら愛情を注いでいたのは確かだ。輸入物・市販のドッグフードを食べると、痒い痒いと咳が出るアレルギー持ちのハナビちゃんを中心とした特別食を1日おきに朝一から作る犬たちの食事、それもオバハンの生き甲斐の一つだったかも。犬たちの特別食作りだけではなく、大型犬たちとは大きく異なりベッドの上でころころ遊んでくれる小型犬の存在、特にハナビちゃんはペットとしては別格だった。ただただ一方的に愛情を注ぐだけの存在ではなく、言葉では表せないほどの見返りを山のように受けていたことが解る今、残り少ない人生には少しは思い上がりを減らすべく気を付けようなどと殊勝な気持ちになっている。さらには日々、思いつくままに書き散らしているこのブログも、今回は自分を見つめ直すための役を担ってくれたことに気が付いた。