一匹メス狼は泣けなかった

愛犬を失くしてどん底気分のオバハン、しかしこの1週間は自分を見直す時間でもあった。今までは悲しくともなぜ泣けなかったのか、今はなぜ泣けるのか・・早い話が後期高齢者になった今、目の前に何が何でも片付けなければならない仕事、絶対に手抜きの出来ない仕事が無い、一言で言うなら「たったそれだけ」だ。昨夜の夢、この治安の悪いパキスタンで「人の命を預かる仕事」を40年近くもして神経を使って来た、そのせいか悪夢は大概お客様の安全・満足に関わることか、数年前の修士論文が思うように書けなかった時のことだ。泣いていられるのはある意味、余裕だ。今まで「情の強い女だ」と言われ続け、一匹メス狼と自称し泣くことを拒んで来たが、見方を変えれば女一人がパキスタンという異国で生きていくのに必死だっただけだ。今は息子家族に恵まれ食べることの心配もなく、泣いていてもご飯は出て来る、掃除も洗濯もしなくて良い・・・その余裕がべそべそ泣いていて良いという贅沢さに通じている。独居老人でペットと暮らしている境遇であれば、さらに喪失感は大きいのだろう。自分の不注意で愛犬を失った悔悟、涙の日はまだ続きそうだが今朝はハナビちゃんとの距離にフッと間合いが出来た。ああぁ~ハナビちゃんが遠くに行ってしまう、行かないで~~と思って泣いているのだが。
今朝も「ごはんに行こうか」という掛け声にもう一匹の小型犬が反応、今までなら2匹が部屋からキッチンまでの30mを弾丸のようにダッシュしていたが、競争相手の無くなった今スピードが落ちた。ハナビちゃんの弾丸ダッシュには大型犬のラブラドールも付いては行けなかった。大型犬も従え弾丸ダッシュしていたハナビちゃんはもう居ない・・

アフガニスタンの大学、先般から開校になったが女子学生たちのうち全身を覆うチャドルを被っている学生はチラホラだ。現タリバーン政権は世界を意識している。ロシアはアフガン侵攻で失敗したのに、ウクライナへ侵攻。懲りないようだ。