オバハンこそ分離不安症

事故死した小型犬は息子の娘がバンコクのペットショップで一目惚れ、8年前の今ごろ生後2ヵ月半という小ささで飛行機に乗って我が家へやって来た。もう1匹の小型犬は何軒もの家をたらい回しにされ、挙句どこの家でも誰にも懐かず獣医さんから請われて引き取り、我が家に来ても息子に懐くまでには3年もかかったという曰く付きの雄。どこの家でも自分の居場所確保に執着した模様、家中のそこかしこ、あらゆるところにオシッコをかけて廻る性癖が治るのにも3年はかかった問題児の保護犬だ。ただ来た当初から四六時中オバハンの後をついて周り「分離不安症」の犬だと笑っていたが、最近ではオバハンの方が傍に犬たちが居ないと淋しいという関係に陥っていた。後期高齢者になってオバハンの体力が落ち、昔のように大型犬を何匹も飼って遊ぶことが出来なくなったこともあり、ベッドの上で適当に転がって遊んでくれる小型犬たちの存在はオバハンの癒しに大きく貢献していたのが良く分かる。オバハンこそ分離不安症だ。
事故死した小型犬、泣いても帰って来ないと分かっているのに涙が出る、人間の理性とはさほどのものではないな・・自身が歳を取ったせいなのか、ここまで涙もろくなるとは。2歳8ヶ月になろうとしている子に「ちゃんとご飯を食べて、自分もちゃんと食べるから」などと言われてるだらしの無さ。

涙雨・・昨夕からシトシト静かに降る涙雨・・