アフガンから外国人を運ぶ最初のフライトが出た

アメリカが20年間に及ぶアフガン駐留から完全撤退したは8月30日の夜。その夜(独立を祝って)タリバン兵を中心に、祝砲代わりの銃を撃つ者が首都カブールなどでは溢れ(どこの家にも銃やピストルはある。我が家にもピストル4丁、銃もある)70人余りの人が流れ弾に当たって負傷した・・と言うニュースから、早や10日。昨夕はアメリカの撤退終了以来、アフガンから外国人を運ぶ最初のフライトが、200人の乗客と共にカタールへと出たと。アフガンの国内線は数日前からカブールを離発着。これにはトルコやカタールの空港管理職員たちが尽力し、タリバン兵たちも搭乗者を行儀よく見守っていたとか。
タリバンは8年くらい前からカタールに政治事務所を開き、当時のオバマ大統領はアメリカと良好な関係のカタールを介してタリバンとの交渉を模索していたとも言われている。オバハン感覚ではカタールは素晴らしい国の一つだが、湾岸諸国からは「テロ組織を支援している等」として、昨年までの4年間ほどを断交されていたこともある。しかしタリバンのアフガン掌握・米軍の撤退騒動を機に、カタールは存在感を一気に上げた。在アフガン日本大使館や、英米などが大使館機能をカタールへ移したとも聞く。
数年前、小学生だった息子の娘たちに「ええ~?まだカタール航空に乗ったことがないの?カタール航空のサービスを知ったら、よその航空会社を使えないよ」とまで言われ、2-3回利用してみた。確かに他の航空会社に突き抜けて素晴らしかった。空港内でもオバハンが掲示板を見上げながらウロウロしていたら、傍でモップを持ち掃除をしていた若者が、オバハンの航空券を見てワザワザ乗り場の判るところまで案内してくれたものな。他の空港、航空会社では受けたことの無い気遣いだった。空港内しか知らないが、出稼ぎ労働者であろう掃除の若者までが他人に「気遣い」出来る、カタールの教育力には驚いた。