アメリカの謝罪、賠償金

8月下旬、アフガン国内に拠点を置くIS-K(イスラーム国)によるカブール空港へのテロ攻撃では200人からの人が犠牲になった。その直後、アメリカは情報の収集に尽力、再びIS-Kによる差し迫った危機があるとして、テロリストが使用していた白い車を追跡、空港近くの住宅街でドローンの攻撃によって破壊した。が、間違いで子供を含む一家10人が亡くなった。そしてそのことに対してアメリカは謝罪し賠償金(金額はわからない)を支払うという。
時代が変わったと思うのは、20年前のアメリカによるアフガン空爆では、アメリカは多くの誤爆による犠牲者に対して一言の謝罪もしなかったし、賠償金の「バ」の字も出さなかった。というのはオバハンが責任者を務めていたSORA(アフガン難民を支える会)が支援することになったハザラ人の女性へは、誤爆によって一家8人が殺されたが何の保証もなかった。彼女の両親は難民として隣国イランへ逃げる時、足手まといになるからと彼女を僅かなお金で隣家の男へ売ったという。彼女は空爆があった日、子供たちと共に親戚の家へ行っていて難を逃れた。だが第二妻である彼女は第一妻の子供たち3人と義母、幼い子供を含む計5人もの子供と生きて行かねばならない境遇になった。誰の紹介でオバハンの事務所へやって来たのか忘れたが、初めて会ったときは下を向いて2時間近くも黙って座っているだけで、「もしかしたらIQが低いのかしら?障害者なのかしら?」と想ったくらいだ。何をどうしたいのか、どうして欲しいのか・・彼女も何から話せば良いのかと彼女なりに悩んだことであろうが、オバハンの方もどれだけ悩んだことか。半年近くも後になって、死んだほうが「楽」だったとポツリと言葉が零れ落ちた後、食べて行く為に自分に出来ることはありませんか?と。