カブールで反パキスタンのデモ

先般はカブール市内で女性たちによる(やらせっぽい)女性の権利保障を要求するデモ3回。そして昨日は反パキスタンのデモが発生、これまた参加者20人くらいは女性ばかりだ。男性によるデモだと「力ずく」での排除・逮捕も可能だが、女性だとタリバン兵が迂闊に「触る」わけにも行かないし、排除し難いという面があるからか?なかなか渋い配慮だわ。反パキスタン・デモの内容は、パキスタンタリバンに肩入れをし、パンジシェールの反タリバン軍をパキスタンの軍用機が攻撃したとの噂が巷で流れたと。さらにはネット上で、「以前から存在していたパキスタン軍の動画を編集し、実際の攻撃のように見せたケース」もあったという。世の中・・SNSなど等、便利になって惑わされる人が増えるばかりだ。実際、何処までが本当で何処からが「やらせ」か等など、前後の現象を見ながら想像を働かせ、自分なりの判断をするしかないものなぁ。しかしながら・・国民の多くはタリバンが怖い、怖いと言いながら、結構あちこちでデモを行っているようだ、それも世界に配信出来るようにTV局とか新聞社、SNSで拡散出来るような形で。小規模であっても、これだけ目だってデモが出来るということは、それだけタリバンが「寛容」ということではないかしらン??

確かにパキスタンタリバンの後ろ盾であろう。タリバンを構成するパシュトーン族はアフガン人口の50%に近い約1500万人がいる。パキスタン側にも同族であるパシュトーンが約3000万人以上も暮らしている。そしてパキスタン軍を構成する兵士には、勇猛果敢なパシュトーン族が多く、その多くは厳格なイスラーム思想を持っているとも。アフガンにパシュトーンを中心とする政府が出来れば、今まで「敵国」であったアフガンが身近になる。だからと言ってパキスタン軍が軍用機を飛ばしてパンジシェールの反政府軍を攻撃??ありうる事ではないわ。