タリバンと米軍が「反テロ」で協力

今週はアフガン問題に固執していたせいか、週末というのに疲れが取れない。
一昨日のカブール空港のテロを機に、タリバンと米軍が「反テロ」で協力か・・という記事がニューズウィークにあった。「敵の敵は味方」を地で行くような展開だが、テロ撲滅ならそれはそれで結構でもある。タリバン側も28人もの犠牲者を出し、米軍と手を結んででもISの存在を許さないという気になったようだ。米中央軍の司令官マッケンジー将軍は「ISによるさらなる攻撃を警戒、一部の情報をタリバン側と共有している。だからタリバンによって幾つかのテロ攻撃が阻止された」との談話を載せている。パキスタンでも「〇〇方面テロの脅威。〇〇には近寄らないように。外出自粛など」の警報が度々出されるが、脅威が判っていても事前には中々防げないようだ。事前に防ごうとの努力もしているのだろうが、100%防いでしまうと内部にいる軍や情報部の放っている、スパイの存在が判明してしまうからだろうか。
ISに限らず、タリバン(正式にはタリバーンイスラーム神学生)ISの戦闘員などは幼いころから偏狭なイスラーム知識を詰め込まれ、ある意味、純粋培養されている面が多い。数年前、田舎で10数ヶ所のモスクと神学校を訪ね歩き、色々な調査をさせて貰ったことがある。導師などの言うことに一切の疑問を持たず「神のために死ね」と言われれば行動できる若者が生まれていく過程の一部を見た。ある程度の年齢になれば「純粋」さに+αが出て来ることもあるのだが、純粋な若者は怖い。

昨日、宮田律先生(現代イスラーム学会研究センター理事長)が、過日のオバハンが書いた「日本政府の欺瞞政策」と、まったくと言って良いほど似たことを書いておられた。日本政府の「姑息」な方針には誰でも似たような思いを持つ。日本政府は、アメリカなどの同盟国?と足並みを揃えて「見せる」ことに意義があるとでも言うように、自衛隊機を派遣し、結果はどうであれ、満足したのかしらね。いったい幾らの税金を使ったのか、野党は厳しく追及して欲しいわ。