(アフガンに関して)オバハンの中にある矛盾

昨日のブログを読み返し、自分の矛盾に気がついた・・ アメリカの大統領バイデンが「アフガン政府は戦う気概を持て」と言ったが、考えてみれば1919年に近代アフガニスターンが外国からの影響から脱却し、独立した時の国是は「イスラームの護持」だったと記憶する。となると、イスラームに忠実であろうとするタリバンの戦いこそが「正義」ではないのかと。元々、正義なるものは、どちらの側から物事を見るかで変わって来るから、どちらが正しいとも言い切れない面があるにしてもだ。
ただ言えることは、アメリカには911事件の首謀者であると決め付けたオサマ・ビン・ラディンを、アフガン政府(当時はタリバーン政権)が匿い、引き渡さなかったという理由でアフガンを攻撃した経緯がある。後年の調査によって「オサマ・ビン・ラディンは首謀者にあらず」との報告がアメリカ政府内の(何処だったかの機関から)出ていたことから、アメリカのアフガン攻撃こそが不正義だとも言える。当時の大統領ブッシュはイラクやアフガンを攻撃するための理由が欲しかっただけだとも言われているし、そもそも911事件もアメリカによる自作自演だとする陰謀説も未だに消えない。何はともあれ「為政者」というのは勝手なものだ。
無慈悲だが・・アフガンのことはアフガン人に任せれば良い。911直後にアフガンへ入ったオバハンは、内戦の傷跡に度肝を抜かれた。土壁の側面1m四方に200以上は残る弾痕、崩れ落ちた厚い泥壁が並ぶ大通り・・アフガンは暫くの内戦を経て、イスラームの護持を声高く唱えるタリバンによって再び統治されるのだろう。アフガン人たち全てが満足する国は出来まい。世界中がそうであるように。好む好まざるにかかわらず、そこに生まれたのは「神の御心に違いない」と考えるしかあるまい。過剰な口出しは内政干渉でしかない。