無駄になった戦費250兆円

1週間くらい前だったか、アフガンのガニ大統領がアメリカを非難していた「戦闘の激化は米軍の突然の撤退が原因だ、アフガンを米軍が守ってくれない」と。独立国家の大統領が言うことか!オバハンにはガニ大統領が大きな勘違いをしているとしか想えない。アメリカは突然の撤退表明をしたのではない、歴代大統領のオバマやトランプなども撤退表明をして来た。何よりも911以降の約20年間にアメリカを始めとする世界中から、どれほど膨大な支援金・援助金がアフガン流入したことか。それらの支援金や支援・援助を生かし切れなかったアフガン政府首脳にこそ問題がある。日本政府だけでも6000億円近い支援金を出している筈だし、今後の3年間だけでも750億円からの支援を表明している(これには日本の支援団体などの支援金は含まれない) それらの莫大な支援金はどこへ行った???アメリカはアフガンからの撤退後も政府軍への食料や装備、はては給料の支払い継続までも明言しているではないか。アメリカのアフガン戦費だけでも、この20年間ですでに250兆円を超えている。
アメリカのバイデン大統領は昨日、「アフガン政府自身で戦え、本腰を入れてタリバンと戦う意思を持たなくてはならない」と言い切っている。20年にわたるアフガン国軍への支援・訓練などなど、20年間アフガン人(政府)は何をしていたのだ!と言いたいのだろう。それにはオバハンも同じ思いだ。独立国家であるならば自国で守る、当たり前のことではないか(日本もアメリカにもたれ掛かっているだけではなく真の独立国家となれ!)
アフガンは文明の十字路と呼ばれ、古来から幾多の民族によって蹂躙されて来た。征服者たちが代わるたびに人々は面従腹背を繰り返し、遺伝子に組みこまれた結果が今の複雑な内面を持つアフガン人ではないだろうか。であるにしても、自国の戦いに他国を当てにするのは大きな間違いだ。