アフガンからの米軍撤収は遠い

アフガンのガニ大統領が一昨日、カブールで大統領の就任「宣誓式」に臨んだとのニュースに、「ふ~~ン、アメリカはガニを推したのか・・」と、見出しだけを眺めて想った。そうしたら今朝、息子が「アブドラーも同じ日に大統領の就任、宣誓式をしたと言うてるやん」と。思わず、2人して「やっぱりアフガンや~~」と改めてアフガン人の我の強さに呆れ、失笑。おそらく、アメリカがアブドラーに提示した「褒賞」が少なかったのだな。     
「なぁ、カブールに大統領官邸は幾つあるの?」と、息子が訳のわからん愚かな質問をする。「大統領官邸は1つに決まっているよ」とオバハン。「それなら2人は、大統領官邸内にある執務室をカーテンで仕切って使うのかなぁ?」 2人してアフガンの平和は遠いとシミジミ思い、さらにはアフガン国民の不幸を笑って大変申し訳ない気分にもなった。   
いずれにせよ、今のところガニもアブドラーも「大統領就任・宣誓式」式を強行。2人の対立によってタリバーンとの和平交渉は当然、複雑化する。そもそも中央政府がコントロールしている支配地は全アフガンの10分の1くらいであろう。ガニはアメリカの後押しを受けているとは言え、さほどの強い基盤は持っていない。    
アメリカの撤収、本当に出来るのかね。