アフガンの和平

春雷、2日間も本降りの雨が続き、スモモの花が一晩で散った。今年の花は散り際までが見事だった。2週間も満開に近いままだった花は、一晩の雨で地面が見えなくなる程に花びらで埋まり、車が出た後は雪面に残る轍のような跡がシッカリついた。雨上がりの今朝は木々の新芽が一気に広がり街路の空も狭くなった。昨年に比べて3週間は季節が早い。     
さて、昨日からのニュースはアフガン関係が中心、アフガニスタンからのアメリカ撤退に関する覚書に、タリバーンアメリカが署名したと(タリバーン側は、これまでのアフガン政権との交渉を拒否している。タリバーンにすると、アフガン政権=アメリカの傀儡ということらしいから、今のアフガン大統領ガニとの話し合いは無意味ということらしい) 
そして、和平のためにパキスタンが演じた役割の賞賛で紙面が賑々しい。    
19世紀末と20世紀初め、アフガンとの3度にわたる戦いではイギリスも負け、散々な犠牲者を出した(生き残ったのは1名だけ)。ソ連邦も10年にわたるアフガンとの戦いで負け、国力を落とし連邦は崩壊、ロシアになった。アメリカもアフガン(タリバーン)に戦いを挑んで18年だか、19年だ。そして、ついに負けを認めて撤退することになった。今までにもアメリカは何度か「名誉ある撤退」としたかったが、出来ずにズルズル18年もの泥沼だ。   
今回、一応、停戦合意で撤退に14ヶ月のタイムラインを定めたとあり、部分的な停戦をするとある。だが、タリバーン側は最大1000人の囚人を釈放すること。アフガン政府側は5000人の囚人を釈放するという条項に関しては、まったく合意が出来ていないというから、はてさてどんな和平が来るか。