アフガンの話し合い、合意は幻想・・

2月末に和平合意をした際、タリバーン側は5000人の捕虜の解放を要求。アフガン政府はこれまでに4600人を、タリバーン側は政府軍の捕虜を1000人解放している。釈放していないタリバーンの残り400人は重罪者なので、国民大会議(ローヤ・ジルガ)で決めるとされていた。そのローヤ・ジルガが2週間ほど前にあって、政界、宗教界、女性団体の代表など約3200人が出席。反政府武装勢力タリバーン)の要求に沿って残りの捕虜400人を解放すべきと決まったらしい。
一部(日本の)報道では「400人の解放によって、アフガン政府とタリバーンの両者が、将来の統治体制に関する対話を始める可能性が高まった」だと。まぁ、可能性だからとやかく言うことでもないが。    
日本はほぼ単一民族であり、全国民が共通の義務教育を受け、地方へ行けば方言はあるものの、全国民が「標準語と称する日本語」が分かるので、日本では「どんな事柄も話せば解り合える」とするところがある。だが、多民族国家、民族ごとに言語も使用される教科書までもが異なり、自我意識が強烈な人々の多いアフガンは違う。日本の「話し合えば解り合える」というのは一種の幻想・夢物語のようなモノではないのかしらン?と考えているオバハンだ。
アメリカ・アフガン政府とタリバーンとの間には、これまでにも何十回目となく和平・合意がなっていた記憶があるが、合意のなった翌日にでもタリバーン側の攻撃があったりするから、またまたうまく行きそうにはない雲行きだとオバハン個人は想っている。