非国民オバハン

未だに日本国政府発行の査証を持ち、日本には住んではいないもののこの10年近くは住民票を置いたままにしているオバハン。もちろん幾ばくかの税金や国保など等もキチンと払ってはいるが、生まれてこの方、日の丸の国旗を掲げたことはない。だが、本日は74回目のパキスタン独立記念日で、数日前から緑字に白い3日月と星をあしらったパキスタン国旗を掲げている。それも大きな国旗を2つも。
前にも何度か書いているが、オバハンの父親は戦争反対、天皇制反対、水平社運動や朝鮮人解放などの活動家で、戦中でも戦地へは送られず監獄で収監されたままになっていた等の経緯から、我が家では日の丸を掲げることが一度もなく、以来、オバハンも日の丸には縁のないまま過ごして来た。親の影響とは凄いものだ・・
きょうの独立記念日、夜来の土砂降りは祝砲が鳴り響くころには小雨となり、数日振りに40度超えには遠い冷涼な朝を迎えた。市内では禁止になっているにもかかわらず、空に向けて「祝いのつもりか」銃を撃つ者もいることから、昨夜ときょうは流れ弾を案じて外出自粛になっている。流れ弾と言えば・・アフガンから退避していない友人を案じて昨夜は連絡を取った。弾はどこから飛んでくるのか分らない場合もある。現にオバハンも想わぬところで流れ弾にあたっている。幸いなことに左下肢を貫通したので大事にならなかったが、この時期のアフガンは要注意の段階を超えた。
現アフガン政府の崩壊は目前だ。アメリカ大使館も縮小になるとのことで、職員の脱出に備えて3000人の部隊を一時的に派遣するとは2日前のニュースだ。状況が悪化すればさらに3500人の増派というが、1979年のイラン革命時と似たような様相になりつつある。アメリカはどうして同じ失敗を繰り返すのか・・