カラチの魚屋

海から遠いイスラマバードでは、ノルウエーから空輸されて来るらしいサーモンしか新鮮な魚が手に入らず、アラビア海で魚が獲れる出す秋の半ばと春になる前にカラチから魚を空輸してもらう。昨日、心待ちにしていた魚が届いた。なんと60kgも・・「こらぁ~魚屋!何を考えとるンじゃ!」と、思わず悪態を付きそうになったな。60kgのうち50-20cmサイズの鯛が数十匹、魚屋!殺されたいのか! 箱を開けて行くとアイスボックスの下のほうにお嫁チャンが楽しみにしていたロブスターが10数匹あり、そのせいで魚屋は殺されずに済んだ!
今春のアラビア海ではクラゲが海辺を被い、まともな魚が獲れなかったとは聞いていたが、刺身やてんぷら、さつま揚げにもと多用できる紋甲イカがなかったのはチト悲しい。それにしても60kgもの魚、まずは大型冷凍庫の中を整理整頓だ。昨夏はトマトが1kg300ルピーという気絶しそうな高値だった。スタッフたちが食べる毎日のカレーにトマトは必須、だから昨夏の10分の1以下に値下がりしたトマトを30kgも確保。断食明けの休暇で1週間はバザールが閉鎖というので、肉も鶏も犬たち用のクズ肉も各々10kg近くは入っている・・もち米、日本米、日本からの乾物諸々のうち冷凍しなくても良いものを取り出し場所作り。大きな鯛は抱きかかえて立て並びに入れ、出来た空間には小さな鯛を・・と悪戦苦闘。その後はロブスターや鯛の刺身を・・と奮闘したら魚屋並みの臭いが身体についた。身体だけではなくキッチンやオバハンの部屋までがロブスターの臭いで満たされ、2回のシャワーでも臭いが取れず。魚屋!モノゴトには程度があるって知っているか???
朝5時、魚の臭いがする物すべてを洗濯機に投げ込んだ!洗濯物を干し終わったら小雨・・この1週間、曇の多い日が続き40℃に届かない。早朝から力一杯動き回れるのは幸せだが、今朝は気分が萎えたな。