景気の良い中国人たち

1週間ほど前から未明の最低気温が平均して2-3℃高くなり、寒さの質が変わった。週明けの最低気温は10℃にもなるという予報だ。今冬のイスラマバードは一度もマイナス気温にならなかった。ということは、やはり暖冬なのかしらンと首を傾げるオバハンだ。  
とは言うものの・・アラビア海(カラチ)では40年ぶりの寒い日が続き、漁師たちは海に出られず水揚げが極端に少ないと聞く。そのせいで冬の間にしか(まともな)魚にあり付けないイスラマバードでは、魚屋の店頭が寂しい。普段でも並ぶ魚は新鮮さにはほど遠く、購買意欲が削がれるのだが、やはり鶏や肉だけでは物足りなくて魚屋へは毎週のように行く。だが何回か通ってようやく僅かな魚が買えるくらいだ。普段の冬なら鰆、鯵、鰹、鯛や鰈、立派な紋甲イカなども並ぶことがあるのにと、アラビア海の寒さが恨めしくてならない。しかし、きょうはまぁまぁの鰆と鰈が手に入った。鰆は味噌漬けにし、鰈は煮付けに出来るようにと捌き、思いっきり魚臭くなって風呂へ直行だ。   
魚は品物にもよるが、平均した牛肉の2~4倍もの高値なので、一般のパキスタン人には手が出ない。輸入物のサーモンなどは1㎏が4000ルピーだ。僅か1㎏が一般労働者の1週間分の賃金と同じでは、なかなか手が出せない。それを多くの中国人たちは景気よくバンバン買って行く。   
数日前、イスラマバードでも中国人が武漢肺炎に罹ったとニュースにあったので、本日のオバハンはマスクとサングラスで出かけた。町には中国人も多い、武漢から帰って来た留学生たちも増えた、マスクの予備も買っておかなくっちゃな・・ 息子は上海の取引先へマスクを送ると言っていた、もしかしたらもうイスラマバードでもマスクが品薄になっているのかも。