春はあけぼの 細く雲のたなびきたる

平日は毎朝5時半に目覚め、タブレットでニュースをパラっとチェックした後、台所へ行く。部屋から台所までの50歩、背中を伸ばし、腕を振って大股で歩ける日は終日快調であり、背中が丸く感じられる日はイマイチの体調だ。大きな窓辺のカーテンを音高くジャ~ッと曳くと、窓越しに薄紫色にけぶるマルガラの丘陵が見える。まさしく清少納言枕草子「春はあけぼの・・ようよう白くなりゆく 山際すこしあかりて紫立ちたる雲の細くたなびきたる」の素晴らしい夜明け風情だ。    
だが1月半ばからの天候は目まぐるしい、2日ばかり20℃を超す気温の好天が続くと、翌日は曇天。そして冷たい雨の日が2日ほど続く。朝起きは辛くない、アラームなしに5時半にはキッチリ起きられる。だが、7時半に朝ご飯を食べ終わり、本を読み始めて1時間もすると眠気が来るのだ。読書の最中に眠気? ベッドに入って読書中に寝落ちするなど、今までの人生にはただの一度としてなかったし、炬燵に潜り込んで転寝をするなどもなかったのに・・と我ながら自堕落さに不快でならない。なんだか今春は「眠気」がついて回る、「春眠暁を覚えず」というが、気分がどことなく弛緩しているに違いない。単なる歳のせいか!自律神経の働きが衰えているのか!
ここのところ治安は良く外出するのに制限はない。が、我が家から500mばかりの距離にある赤いモスク際にある野外大バザールは、オバハンでも一応、行くのに躊躇する。気軽にいつもの野外大バザールは駐車場がヤケに遠くなり、重荷を持って歩く気にはなれない! この気分の重さは自分の日常が侵されているからに違いない。