万引き?

パキスタンの少し大きめのスーパーマーケットや銀行、貴金属店などの表には必ず、商店街の中にも自動小銃を持ったガードマンが立っている。オバハンがちょくちょく行くスーパー・マーケットにも当然のように自動小銃を持ったガードが居て、その人が入店時に消毒液などを掌にチュッとかけてくれる。
先般も書いたが、中産階級らしき人が車で乗り付ける(イスラマバードとしては)大きなスーパー・マーケットは、一般庶民には敷居が高いと見え、お客はさほど多くない。
一昨日、ふと思いついて家から南へ10分ばかりの郊外へ出た。国立農業研究所や保健省などがある地域で、その近郊には立派な農地が広がってる。いずれも大土地所有者が小作人に野菜を栽培させているのだが、そこで採れるモノは毎日ではないが大通りにも並ぶ。小さな屋台の上に山と積まれた野菜色々、いずれも畑から採れたてで嬉しい。近年、市場に出廻るようになったブロッコリーは、ジャガイモや玉ねぎの15-20倍。時には30倍もの値段で庶民には手が届かない。
道端の屋台には当然、自動小銃を持ったガードは居ない。その屋台横に普通乗用車で乗り付けた30半ばくらいに見える小ぎれいな女性、運転手付きであることから中産階級以上の暮らしであろう。ブロッコリーやレタス等を手に取り何個かを袋に詰めさせ、売り手の兄ちゃんに車まで運ばせ、お金も払わずにス~ッと車を走らせて行ってしまったがネ・・・兄ちゃんたちは大声で叫んで追いかけたが、追い付くものか。考えたら信号で引っかからない屋台を選んでいたような気もしたな。ブロッコリーやレタス2個づつくらいで1000ルピー余、兄ちゃんたちの日当は飛んだ・・見ていたオバハンの方が居たたまれなかったわ。
聞くところによれば、警察官(その家族)などはヤクザの「みかじめ」のように、屋台などから物品をタダで取り上げ行くことが多いと。小ぎれいな30半ばの女性も警察官の家族かしらン?