贅沢=大気汚染

日中気温は25度、最低気温も10度を超すようになり快適だ。今冬は(生まれて始めて)見栄を張らずにエアコン暖房を20度設定で暮らした。0度近い真冬の寒さ、40度を超える真夏にも冷暖房を使わず「抵抗」して暮らすのは、自分の体力と忍耐を試しているようで「オバハンの自己満足」は大いに満たされていた。が、日々、頑張らなくても良い快適な暮らしにも、ヨシと感じるものはあった。ただ、こうした贅沢が大気汚染にも繋がっているのであろうと想うと忸怩たるものはある。
春霞か大気汚染か判らないもので空が覆われ、僅か3kmしか離れていないマルガラの丘陵が連日、見えない。アメリカ大使館がリアルタイムで出している大気汚染度を見るともなしに見ていたら、毎日の出退勤時間に汚染度が上がっている。車の排気ガスがいかに酷いかということの証左だ。かと言って今さら車を手放すことも出来ない、電気・ガスも必要だ(田舎では炊事に薪を焚くのが大気汚染に繋がっていると) 欲しいもの手放したくないものが増えればお金も必要になる。人間は欲深いとシミジミ思う。
年々インフレの激しいパキスタン、一昨日は大統領府前の広場で公務員による大々的な給料上げろのデモがあった。まずは公務員の給料が上がり、それにつれて民間の給料も徐々に上がって行くという構図だが、パキスタン経済には良くなる見通しが無い。コロナで経済は逼迫、飛蝗や洪水、輸入税は高く消費経済は停滞・・中産階級各家、必ず雇っている使用人に対しても、入って来るものが無いのにどう給料を上げるのか。一昨日の給料値上げデモ、催涙弾によるガスが我が家にまで流れ来て、僅か10秒ほど戸外へ出ただけで涙が流れた。撃つ警察官も公務員の一員であろう、命令とは言え心が痛んだことだろう。