武装勢力は、治安当局だけを標的とせよ!

数日前、政党MQMの党首が「テロリストを養成しているアジズ師を逮捕せよ」と、身の安全なイギリスから喚いていたが・・・・・・一昨日、アジズ師が逮捕された。確かにアジズ師はタリバーンを強烈に支持している。ムシャラフ政権時に、政府から騙し討ちに遭い、以来、反政府発言にはさらに筋金が入った。
アジズ師の「我々は500人の女性自爆テロ志願者を抱えている」などの発言は有名だし、頭から虚妄と捨てきれないものがある。

だが、ペシャワールの学校襲撃後、モスクでの説法に「陸軍が行っている武装勢力の掃討作戦は反イスラム的であり、ペシャワールの学校襲撃事件は掃討作戦に対する報復として正当化される」というものは詭弁にもならない。やはりテロはテロであり、絶対に許すことは出来ない。

我が家から400mほどの距離にあるモスクの前で、アジズ師がテロ反対のデモを行った市民活動家たちを脅した疑いという罪状での逮捕だから、その逮捕の理由もイマイチと言えばイマイチだ。
とにかくパキスタンタリバーン連合の跳ねっ返りどもは、アフガンのタリバーンからも非難をされ、「武装勢力は、治安当局だけを標的にするように」という、武装勢力同士に対するアフガン・タリバーンの呼びかけも、いささか滑稽といえるのだが・・・



庭師が伸びていた背の高い生け垣を刈り込み、庭木が葉を落としてしまうと意外な近さにマルガラの丘が見え、家を選んだ時にマルガラの丘が見えると、嬉しかったことを思いだした。寒さのせいで朝は濃霧が深く、メトロの大工事も相まって首都の粉塵はなはだしく、我が家の前道路と空き地を挟んだ向かい、50mにある家も普段は霞んで見えないのが、きょうは久々に見える。それにしても空気が汚い、PCの上に積もる土埃も半端ではない。