ヨタヨタ・ヘロヘロと生きる

評論家・東京家政大学名誉教授の樋口恵子さんが88歳にもなっておられたとは知らなかった。読書週間2020敬老の日 読書のすすめに、樋口さんの書かれた「老~い、どん!あなたにも『ヨタヘロ期』がやってくる」が選ばれたと。樋口さんは、健康寿命と平均寿命の間のおよそ10年を「ヨタヘロ期」と命名。日本女性の平均寿命は87歳、健康寿命75歳の間の10年間をヨタヨタ・ヘロヘロとよろめきながら生きるをユーモラスに描かれている本だそうだ。     
上記の本は読んでいないが、後期高齢者になってしまったオバハンにも当てはまることがいっぱいあることだろう。オバハン自身も70歳を過ぎてからはボケ防止を心がけるようになったし、気持ちだけは「ゲンキにいなければならない」と考えている。オバハンの場合は息子の長女が4年後には大学へ行く、その「賄い」のためにパキスタン以外の、どこかの国に連れて行かれる予定になっている。樋口さんは著作の中で「80歳は調理定年」と書かれている。当然、人によって差はあるにしても、ボケだけではなく80歳を過ぎてまでオバハンに「賄い」が出来るのかどうかは危うい。しかし息子の長女の期待は大きい、「何としても元気で賄いの出来る身体でいて欲しい」と。       
読書週間に関係なく、1年中、読書三昧のオバハンは今、10年以上もの昔にも数回は読んだ「菜の花の沖司馬遼太郎を読んでいる。海(あるいは山などの大自然を相手に)人間が力の限りに生きるというコンセプトの本がオバハン好みの傾向だ。司馬遼太郎の本は時代背景などの説明が丁寧で、2度3度読むには「くどい」と感じることも多いが、それでもこの「菜の花の沖」は何度読んでも素晴らしい。