読解力 急落の原因?

約1ヵ月前、経済協力開発機構は世界79ヵ国・地域の15歳(約60万人)を対象にした「学習到達度調査」で、日本の読解力が3年前の8位→15位に後退したと発表。統計データの分析家は「読解力が落ちた背景には、新聞やテレビを信じすぎる日本人の体質がありそうだ」という結論を書いていて、長い記事だったが興味深くて、考えさせられた。
つい最近も知り合いが来ていて、「文科省ではデジタル時代に対応した学力を伸ばすため、小中生1人あたり1台のパソコン配備を目指している」と。目指しているのだから、まだ1人1台にはなっていないということだろう。そして、その後に続く「パソコンに慣れていなかったから、設問に答えられなかったから読解力の順位が15位になった」という、文科省の中途半端なコメントに対して、憤慨していた。
確かにこの20年ばかり情報量は天文学的数に増え、本当か嘘か分からない情報が溢れている。昨日のニュース一つを取り上げても、イラン側はアメリカのテロリスト80人を殺害と言い、アメリカ側は人的被害がなかったと発表。戦争では味方の被害は僅少、敵の被害を誇張するのは古今東西、常套手段ではないか。戦争に限らず、多くの場面で似たようなことはある。
「これからの若い人たちには、『真偽を判別する能力が、現実的に必要になって来る』3年に1度の調査をした担当者は・・中略・・読解力の出題傾向を変更したのだと考えられる」と。ただし、この「評価・塾考力」が不得意と言う傾向は、日本人全体に言える可能性があり、「つまり、マスコミの活字文化を信用していない国ほど、今回の読解力テストは有利になるのではないかということ」とあったのに、オバハンは共感した。詳しくは調査結果などを読んで貰えば良いから、オバハンはこれ以上、書かない。
ただ、マスコミがマスゴミと嘲笑されて久しいことを思い返せば、昔から読解力に長けた日本人も少なくはないということだな。