国連発表の不整合

国連、薬物犯罪事務所(UNODC)の昨27日発表は、イマイチよく解らん。
アフガンが世界最大のアヘン生産国であることは間違いない。
しかし「前年の生産は6100トン、前年比34%増しで今年は8200トンの生産。
2年で生産は倍増し、毎年、過去最大規模の生産量」という、表現が分からん… 真意はなんなのかね?

オバハンの古い資料では(これもまた国連発表のものだが)
タリバーン政権末期の1999年には4500トン余りのアヘン生産が、タリバーンの最高指導者オマール師によって厳しく禁止され(タリバーン政府に税金を払えば栽培出来た)2001年春には150トンと激減。品薄で2002の夏には1kgが600$の高値。

カルザイ政権3年目の2004年には、タリバーン政権時代のように取締りが厳しくなかったので栽培が11000トンに激増、アヘンは値崩れ1kgが100$とも50$とも言われていた。
さらにはアフガニスターン全体のアヘン生産量は世界アヘン生産の90%、アフガニスターン国民総生産の60%を占め、アフガニスターンの石油とまで表現されるようになっている。
仮に2004年の11000トン(1100トンではない)を基点に計算すると、今年は何トンの生産量になるのか? 

アフガニスターンは世界一のアヘン生産国で、それがタリバーンやテロリストの資金源になっているから絶滅を。犯罪組織の資金源だから、また人生を誤らせる麻薬だから? 理由は様々だろう。
アフガン全土での、栽培データーが取り難いのもわかる…

が、この国連の、整合性のない発表は何が言いたいのか?