助けて下さい~と、電話がかかって来た

近年は知らない番号からの電話には絶対に出ない、電話は大嫌いだ! オバハンにかかってくる電話相手は限られている、数人しかいない。用事があればメールかLineでというのが、オバハンが勝手に決めているルールだ。仕事をしている頃には電話も必要だったが、最近は人と話すのが物凄く億劫だ、老化まっしぐらということだ。オバハンが電話に出ないというので、息子に電話がかかった「助けて下さい。〇〇(日本名)の通訳をしたことがあります。アクバルの紹介で電話をしています、今イスラマバードに居ますが、住むところもなく困っています」 アクバルはオバハンのアシスタントを10年以上も務めたアフガン人だ。20年も前にオバハンは偽造書類、脅迫状などを山と作り、国連のお世話でアクバル家族をオランダへ脱出させた。オバハンが(止むに止まれず)アフガン支援に手を出し始めた30年も前、アクバルは「お母さん、10人の難民を助ければ10人の敵が出来ます。助けて貰えなかった人の恨みには凄いものがあります」と、支援を諌めたものだ。
昨日、息子は国連のアフガン開発担当責任者と、たまたま話をする機会があったと。「タリバーンは反タリバーン闘争を続けたドスタム将軍以外の総てに本当に恩赦を出している。元国軍にいた者、国際機関で働いていた者、役所などなどで働いていた者に対しては国際機関からの給与も出て、元の職場へ戻れと号令を掛けている。さらには、タリバーンが関与した残忍な事件は調査の限りでは起こっていない。残忍な事件の多くは報道機関が目くじらを立て捜して書き連ねているか、タリバーンと名乗って復讐に走ったヤツか、ISの仕業だ。タリバーンが関与した残忍な事件は、国連の調査の限りでは起こっていない。いまイスラマバードへ来ているアフガン人たち対しても国連は、ホテルへ通常の倍料金を支払って食べるものはもちろん、赤ん坊のオムツ代金まで支払っている。アフガン人の全てが機会があれば海外へ行きたい、よりよい条件の暮らしをと考えている、1家族の面倒を見たら次から次へと助けて欲しい人が出てきます」等、いろいろ参考になる話しを聞いて来たようだ。アフガン開発担当責任者の話を「話半分」としても、タリバーン政権がそれなりに頑張っているのが解るというものだ。