アフガン、外貨の使用を禁止

本日3日、アフガンではタリバーン政権によって外貨の使用禁止が発表された。アメリカなどの海外にある準備金(約1兆円)は凍結されたままだし、アフガン国内では3ヶ月近く前から銀行にも現金が不足したままだ。アフガンの東部パキスタンに近い地域では、普段からパキスタン・ルピーが使用出来るし、その気になれば禁止されている地下銀行経由で、パキスタンを中継地にしてアフガンで現金を受け取ることの出来る人も出て来よう。だが一部国民は買い物一つ出来ないくらいに困窮していることだろう。これからは家財(主にカーペット)を売って(物々交換で)食料を買うことになるのかも。アフガン人の多くは金銭に余裕があれば貯金のつもりで普段から大中小さまざまなカーペットやラグを買い込む、いざとなれば現金に換えらえる唯一のモノとも言える。そういえば過日、古いカーペットを満載したトラックが郊外を走っていたな、その時、ふと想ったのだ。アフガン人たちはカーペットを手放し始めたかと・・
欧米諸国はタリバーン政権を承認しようとしていないが、追い詰めれば欧米諸国の言うがままになると想うところが甘いとオバハンは想う。アフガンで餓死者を出す出さないの責任の一端は、国際社会にもあるような気がする。

先月末、アフガン東部の ナンガハール州で、タリバンを名乗る武装した男3人が結婚式場へ乱入、音楽が演奏される中、発砲。少なくとも3人を殺害、数人が負傷とか。当然、タリバーン政権の命令ではないわな。タリバーン政権の報道官は「3人のうち2人を拘束。タリバーンの名を騙り個人的な恨みを晴らそうとした」男たちはシャリアー(イスラーム法)に則り処罰を受けると。
収穫の慌しさが落ち着き、季節節の良い今は結婚式シーズン。そうして寒くなる前に人々は難民となって暖かなパキスタンへ大挙してやって来る・・パク・アフ国境に大きな障壁が出来た今、人々はどうするのか・・