アヘン、アフガンでは伝統的農業として栽培が確立

アフガン各地の約20万ヘクタール(100km×200kmくらいか)でケシが栽培され続け、アフガンは世界のアヘンの80%以上を栽培しているとも言われている。黄金の三角地帯ミヤンマーで栽培されるケシと比べれば、ミヤンマーが焼畑農業的なのに対してアフガンは伝統的農業として栽培が確立され、大きく育った(育てた)ケシ坊主からたくさんのアヘンが収穫出来ると聞く。タリバーンが政権掌握する前の今初夏は、収穫・密輸が前年に比べて45%も増加したとも伝えられている。そして・・今月に入ってアヘンの価格が前年の5月に比べて2倍に急上昇と。価格急上昇の理由として(オバハンが推測するに)タリバーン政権により取締りが厳しくなって栽培が不可能になったら、品薄になるから・・というのがあるのかも。20年前アメリカの傀儡政権がアフガンに生まれた後、ケシ(アヘン)の取締りが厳しくなって品薄になり、価格が急上昇したことがあったように。一部にはタリバーンが「収税」という形でケシ栽培を許可しているとも言われているが、それもアリアリに違いない。
ケシは他の作物よりも利益率が高くマーケットも確立されているため(と、この間、ニュースで見たが)農民たちは簡単にアヘンの栽培を中止することは出来ないという。半月くらい前に「種」を蒔く農民たちの写真も見たが、農業用水が確立され、かつ換金できる代替作物がない現状では、ケシに頼るしかないというのが現実だろう。ケシは中世から栽培が開始されていたと言われているが、イランのアサッシン暗殺教団では麻薬を使って気分を高揚させ、暗殺に向かわせたという「お話」が残っているから、さもありなんとも想えるな。
簡単に手に入る麻薬類、アフガンの公衆衛生省は約350万人の麻薬使用者がいると発表している。