平和大会議

アフガンでは、アメリカ主導による「ピース・ジルガ(平和大会議)」を開催中。
アフガンとパキスタン国境地帯の部族指導者をはじめ、両国の政治指導者など700人が参加と報じられている。
カーブルからの電話によると、「9日~11日の期間中は何が起こるか判らない、危険だとしてカーブル在住の外国人には外出禁止」だっていうから、大した平和大会議だわ……
(電話は昨日から政府、もしくは多国籍軍下でコントロールされているのか、何度かけても話す前に直ぐに切られてしまうようになった。何か多国籍軍によるオペレーションの時と同じ扱いのようだ…)

某部族指導者から聞き及んだところによると、タリバーン武闘派(狂信者)たちから「平和大会議に出席するなら、家族の安全を保障しない」なる意の脅迫状も出たとかで、参加予定者の3分の1が出席を見合わせたと。平和大会議に出席するのには、なかなか根性が要ったらしい。
ムシャラフにまで、こうした脅迫状が行ったかどうかは不明であるが、「イスラム武装勢力タリバンや国際テロ組織アルカイダへの対処策を話し合う」とした平和大会議は大波乱を含んでいたと見るべきだ。
ムシャラフ大統領は、国内外の事態を鑑みとして「非常事態宣言」を振り回し、アフガン行きを回避していたが、アメリカからの強い圧力に重い腰をあげ、大会議最終日のきょうはカーブルへ行った様子。
しかし、ムシャラフは余程この大会議には出たくなかったものとみえる…。

当地の報道では、「パキスタン政府は非常事態宣言を出さないことが決まった」と情報大臣が述べているが、ムシャラフ大統領が制服を脱がずに大統領としてその座に居続けるためには、大統領としての権限強化をするしかない。そのために「非常事態宣言」出す可能性は、まだまだ高いとオバハン自身は思っている。

片や、ムシャラフ大統領は亡命の準備も怠りないようで、某国にホテルを建設中だとかいう話もチラチラ聞こえてくるようになった。
どうせムシャラフの後任にはアメリカの息がかかった人物が来るのだろうけれど、もしくは「アメリカに取り込まれるだけ」なのだろうが、オバハンとしては流血の事態だけは避けてもらいたいと考えている。