マララの不可思議

先月末、マララが撃たれた時のスクールバスを実測し、その不可解を書いたが、「車輌の長さなどがバグっている」と知り合いからメールを頂いた。オバハンのブログ上ではバグが見られないンだけどね……

ま、早い話がマララが乗っていたスクールバス(トヨタのハイラックス)の荷台面積は、畳2畳分よりやや大きいと言いたかっただけだ。実測の結果は10月28日のブログを見て欲しい。
パキスタンの小中学生が通学に使うスクールバスと称する乗り物は、殆どがスズキの軽トラか、ハイラックスに幌をかけ、ベンチ式の椅子を設置したものだ。
自伝では、この畳2畳余のスペースに2人の襲撃者が乗り込んで来て、「どいつがマララだ?」と聞き、ピストルを撃ったとなっている。 マララは真ん中あたりに坐っていたから目線は荷台の上で約120㎝くらいだろう。対して襲撃者はやや屈み込むことになっていたろうから目線は約130㎝くらいか。
わざわざ車内に乗り込み、マララと顔が触れるほどの距離にまで近づいて3発も撃ったにもかかわらず、「あの程度の傷」で済んだのには、確実に殺そうとする意思はなく、むしろ確実に軽傷にするための至近距離だと知り合いの報道関係者は言う。また他の報道関係者の一人は「マララを撃ったのはゴム弾」であったと言い切っている。
第一、コルト45を至近距離で撃ち、弾が首を通過、鎖骨で停まっていたとは、どんな粗悪なコルト45であり、弾を使用したのだろうか。

パキスタン私学連盟(約15万2000校)のミルザ会長は、自伝の購入を私学連盟は禁止している。「マララに反対しているわけではない。マララは私たちの娘でもある」と述べた上で、マララ自身も自伝の内容に混乱していると指摘していることに注目すべきだ。
マララ自身も自伝の内容が混乱していると表現は優しいが、別の言葉で言うならば、内容は大いに怪しいと言っているのに等しい。出版までには何度も推敲されたであろう自伝、パキスタン以外の人々ならば欺けると考えたものであろうか。
オバハンもミルザ会長と同じように自伝をたんねんに読んだ。現地を良く知っている者たちとしては、どう贔屓目に読んでも怪しいし、英米目線で書かれているとしか思えない。

マララの国連でのスピーチは素晴らしかった。だがマララに振付やスピーチ原稿を書いた「国際機関の人たち」はやり過ぎたと思う。 何事も過ぎたるは及ばざるがごとしという。マララが国連でスピーチをしたとき、故ベナジール首相のスカーフを巻いていたという。これなども過ぎたる演出の好例ではなかろうか。おそらくパキスタン以外の人々にとっては印象的なことであろう。 しかし、ここまでの演出、振りつけに、聞き取りをしたパキスタンの人々は「あざとい」と言う。1年前、マララは「私にはノーベル賞を貰う価値があると思う」などと自由闊達に述べていた。本来のパキスタン女性はつつましやかだ、ここにも振付師によって洗脳されたらしいマララが見える。