違憲の「和解令」

10月の半ば頃からネット回線がオカシイ、きょうもメールが入らない。送信しても相手に届かず、友人からのメールにも受け取れていないのが随分あるらしいが、その代わりになのか???ガラクタのスパム・メールがいっぱい入るようになった。いったい、サーバーはどういうスペシャル・サービスをしてくれているつもりなのか??   まぁ…なんとなく解る気もしているが…

パキスタンへ帰って来て3日、この3週間近くテロがないと息子が言うので「そろそろか…」と話していた矢先、今朝未明のテロ。 幼い子どもがいる朝食での話題ではないと思いつつ、TVをチラチラ眺めながら家人で話していると、3歳半になる息子の娘が耳ざとく聞きとめ、「何時もバクダン、バクダンってパキスタンは困った国よねぇ~~」と。  実は息子の娘は10月の国際大学の爆弾テロ2つを、300m離れた学校で教室から外へ出た時に体験している。 目の前で立ち昇った黒煙、爆風に警官や警備員がピストルを振り回し右往左往。その騒動に巻き込まれて以来、バクダンには過剰反応をする。家の中に居ても外で爆発に似た音がすれば、耳をそばだて「バクダン? バクダン?」と心配そうな顔をするのがいじらしい。トラウマにはなっていそうも無いが…気をつけてやらなくっちゃ。

パキスタン(特に北西辺境州)の状況は相いも変わらず不安定極まりなく、テロの連続だ。 かつ国内ではムシャラフ前大統領が2007年10月に出した「国民和解令」が最高裁で覆され、2年前に逆戻りをした。 まァ、どう考えても「違憲」であったから、多くの国民は納得、喝采をしているかと思いきや、一般庶民にとっては日々食べるのに精一杯で、雲の上の出来事を考えることもないとバッサリ切られた。

和解令の恩恵を受けていたのは6000人も、との報道もある。筆頭のザルダリ大統領などは、アメリカ様の後押しによって(ムシャラフから)和解令の恩恵を最大に受けた口だが、和解令に乗っかったまま身奇麗にしておかなかったツケが来たというべきだろう。和解令後の2年間で罰金を払うなど、さっさと身奇麗にした政府高官や大臣たち、その家族が何人もあったのに。