暑い~

う~~む、暑い!  夏はエアコンナシ、冬はストーブなしのやせ我慢・サドマゾ生活に「自分なりの意義」を見出して生きてはいるが、きのうきょうの暑さは久々だ。夜明け前でも気温は下がらず、窓も開けられない。温度計は朝でも室内で35℃を指し(最高気温は43℃)になっているではないか! ここ1週間ばかりは夜中に2回も水をかぶり、濡れたままの身体に薄い服を着つけて寝るという生活になった。扇風機が廻っている間は気化熱で涼しいが、1時間余で完全に乾いてしまい身体は再び暑さに押し包まれる。いやぁ~~なかなか厳しい!
息子はエアコンを使えと言うが、環境問題を鑑み徹底的に抵抗しているオバハンとしては簡単に妥協できない。しかし…睡眠不足になってボ~~ッとするようになって来たから昼間は事務所へ逃げ込んで時々、涼をとっている。 この暑さを知らずして、「暑い国の人間は怠け者だ」と言って欲しくない。一般庶民はエアコンのない暮らしをしている。この暑さの中で普通に働けたら不思議だわ。
武装勢力掃討オペレーションで町から逃げ出し、否応ナシに避難民キャンプに入っている人たち、電気もない(扇風機もない)中での暑さ、辛さはオバハンの比ではなかろう。

政府はキャンプに居るスワット地区の避難民に対して、「生活再建支援金」とやらを従来の2万5000ルピー(3万円)から3倍に増額すると。政府のバラ撒きに近い再建支援費には日本からの支援金も当てられるのであろうか? 9万円という金額は一般庶民の1年分給与にも当るが、壊れた家の再建などなど9万円では厳しいだろう。
キャンプにいる避難民を自分の町や村へ1日も早く帰すことで、「掃討成功」と位置づけたいと報道されている。しかし、現実問題として、武装勢力は周辺部の山村部へ散らばっただけで、軍が駐屯して治安を完全確保しない限りスワット地区が再び武装勢力下になるのは遠くないだろう…と、オバハンなりに考えている。


ペシャワール市内から西へ小さな川を越えただけのカチャガリ避難民キャンプ。2年前までは何と言うこともなく気軽に行けた場所なのに… 1昨年秋くらいから治安の悪化が甚だしく、昨春は日本人が狙撃された。従来からのペシャワール住民も、余裕のある家族たちはタリバーン化しつつあるペシャワールに嫌気がさし離れ(始めて)いる。
昨日はUNHCR国連難民高等弁務官事務所)の職員と警備員が武装集団の銃撃で死亡したと。 最近では、アフガンの首都カーブルよりもペシャワールの方が何倍もリスクが高いと国際機関で勤めている職員たちにも言われているが、本当にそのとおりだ。 「UNHCR仮設事務所の前で武装集団が職員を拉致しようとした」など、以前ならば考えられない厚かましい行動で、暑苦しい夏だ。