政府発表の不可解…

例年ならイスラマバードでも40数℃になるこの季節。外は耐えられる暑さではないので、どんなに用事があっても絶対に外出しない。が、いやいや有難いことに37℃と涼しい日が続いているので、チョロリとバザールへ出かけて来た。
街中にある欧米人が集まるレストランやホテルで働く人々は最近、日々、戦々恐々で暮らしている。その恐怖は先般のペシャワール、コンチネンタル・ホテルの爆破でさらに増した。パキスタン在住の外国人たちに混ざって、高級な店へ行くような金持ちたちにも外出を控えるようになった。 日本でならばケンタッキー・なんとかチキンの店などは、気軽なファースト・フードの一軒なのだが、バーガー1個(日本円にして300円)は一般パキスタン人の日当に値するから大衆には敷居が高い。
そのケンタッキー・なんとかチキンの店、通り沿いの赤いシャッターを総て下ろし、開けているのは人間が1人通れるドアの隙間のみ。その入り口には金属探知機のゲートが設けられ、銃を構えたガードマンが3人。店内は見えなかったが、中に居て爆破に遭ったら焼け焦げるか瓦礫の下になるか。とにかく、絶対に外へは逃げられんわなぁ…。

先般のペシャワール、コンチネンタル・ホテル爆破の後、国内4大都市にあるコンチネンタル・ホテルへは武装勢力からの脅迫状が届いているという。曰く「外国人を泊めるな。アルコールの提供を止めよ!」など。
それにしても、政府の事故後の発表は何時も何時も不可解だ。オバハンが知っている限り、古くはオジュリー・キャンプの爆破。近いところでは昨秋のマリオット・ホテル。今回のペシャワールでも死者の数は政府発表の倍ではきかないという。その現場で働いていた人たちが証言しているのだから、政府発表より現場からの証言の方がただしいのではないか?と、オバハンには思える。だが…死者を少なく言うと、どんなメリットがあるというのか?