家族連れは、パキスタンから撤退

実は用事があって2日前からバンコックにいる。
国際線の出発ロビーには、パキスタン服の着こなしから長期滞在者と思しき、欧米人の子ども連れ家族が何組も見られた。そして海外青年協力隊々員たち、JICAのシニア・ボランティと見られる方々も。

過日、大爆破によって崩壊したペシャワールのコンチネンタル・ホテルは、「アメリカ領事館として借り上げようとしていた」というニュースだったが、関係者からの聞くところによればアメリカが買い上げ、パキスタン武装勢力を叩くためのHQとして使う予定であったとか。 そういうことならば、コンチネンタル・ホテルは武装勢力側にとっては大牙城になるわけだ。 アメリカがペシャワールで一番大きなホテルを自分たちの出先として構えようというからには、パキスタンでの戦争をさらに本腰でやろうということになる。

オバマは今月初めエジプトで世界のイスラーム教徒に向けての演説をし、「イスラーム諸国との改善に向け、なかなか良かった」とか、「何の意味もなかった」とか、「イスラーム教徒の多くはアメリカが何を言っても信じない」等、書かれているが…   パキスタンに暮らしているオバハンなどには、オバマイスラーム国と「良い関係を本当に作ろう」としているようには決して見えない。

国際線出発ロビーで見かけた欧米人家族たちのように、JICAの赴任者たちも家族は日本へ返し、単身赴任になるという。他、パキスタンへ今後、駐在する予定の日本人たちも単身赴任で来るというから、アメリカのパキスタンやアフガンへの作戦が今以上にエスカレートすることを多くの人が実感している。