明るいニュースはないのか?

最近はTVも新聞も見ないことが多くなった。見ても明るいニュースがない。TV画面のテロップも各地で起こる「爆破と銃撃」以外にはないのかと言いたいくらいだ。
しかし、今朝は戦闘機が頭上を何回か飛び、空気を切り裂き大地を震わせるような騒音に5匹の犬たちが一斉に空へ向かって吠え、2匹の猫が背中と尻尾の毛を逆立ててベッドへ飛び込んで来たので何事かと緊張した。 久々に付けたTVでは、インドの首相とザルダリ大統領が会談。イランの選挙結果をめぐって改革派と保守強硬派の現大統領が激しく対立のニュース。最初から結果が決まっているようなアフガン大統領選挙の受付が終ったくらいで、パキスタン国内では重大な事件が起こっておらず安堵した。
各地で頻々と起こる爆破や銃撃、誘拐、武装勢力の掃討オペレーション、その結果、続々と生み出される国内避難民のニュースにも国民の関心は薄れがちだ。というよりも自分に直接の被害がない限り、暗いニュースはもう出来るだけ聞きたくない… イスラマの暑さは大分ましになったが、人々には暑さと厳しいインフレをどうしたら乗り切れるかと、そちらの方へ関心が高い。


日本は1週間くらい前から梅雨に入ったと聞く。イスラマバードでも3日前から例年よりは早いモンスーンに入ったようで雲が多く、この3日間は雨がパラつく空模様に変わった。最高気温も40℃から34℃へ、最低気温が20℃を切ったので暑さに慣れた身体には少し寒さを感じる。で、暑い季節には絶対に着けない下着を引っ張り出した。下着ナシではお腹が冷えて体調を崩しそうだ。昨夜などは窓を閉め扇風機も止めて寝たから、年間の最酷暑6月半ばとしてはオバハンが知っているこの30数年では初めてのことだ。

幾ら水を遣っても追いつかないくらいに乾燥してヘバっていた庭も生き返った。誰よりも喜んでいるのは暑い日中、庭の掃除と水遣りの手間が減った庭師かもしれない。 しかし、今年もモンスーンの入りが早い。町中で暮らすオバハンたちにとっては有難いが、登山やトレッキングには厳しいことだろう… 
特にこの気温下では、登山隊と荷運びのポーターたちが消費する燃料は通常の2倍以上になりそうだ。仮に800リットルの灯油を運ぶだけのためには40人のポーターが必要で、その40人が消費する燃料や食料を運ぶためには更に30人ばかりが必要で、その30人の消費するための物資を運ぶためには…と、物価高の中で考えて、うんざりしてしまう。