パキスタン総選挙まで1週間

いよいよ総選挙まで後1週間。今冬は雨も多く、そのうえ総選挙が延期になって中弛み、候補者のポスターや垂れ幕が少なかった。しかし少し暖かくなってようやく選挙戦にも熱がこもり、ここ数日で街角のいたるところに色鮮やかなポスターや垂れ幕が一気に増えた。
当地には日本のようにポスター掲示板というものはなく、候補者のポスターや垂れ幕の大きさは自由。また各党の党旗の大きさも自由とあって、タクシーや軽トラ、自家用車にもポスターや党旗はつけたい放題、多くの車が党旗を風にはためかせて走っている。

国内各地では相変わらず、何ヶ所もで爆弾騒ぎが引きもきらずに続いている。しかし、人間は何事にも慣れるようで悪い治安状態が常態となってしまい、気にしても仕方がないのでは…と思い始めた。オバハンも晴れた空を見上げて「野外バザールへ行ってみたい」と口に出し、家人に注意をされている。

国内の治安悪化はおさまりそうにないが、この分では予定通りの総選挙実施か…と思い出していたら、またまた怖い予測をする人がいた。曰く、「そう簡単に総選挙の実施にはなりません。総選挙を延期させるための一波乱があるはずです…」と。 まったく…たまらん予想だ……

総選挙の結果次第では、ムシャラフ大統領の大統領としての地位にも関わって来る。また対テロ戦争との取り組み方にも影響があるだろう。さらにはパキスタン国内の治安問題だけではなくインフラの整備、経済問題、果ては日々最低限の食事が出来る普通に暮らしていける社会作りと、パキスタンには問題が山積みだ。

安心して日々、食べられさえすれば不平不満、社会不穏につながらないのだから、国家の指導者たちには、まず貧しい一般大衆のための政治を目指して欲しいと念じてしまう…。が…都会の一般市民は冷めていて、誰が首相になっても期待は出来ないと言う。オバハンの事務所でも投票所へ出向くスタッフは3分の1もいないようだ…。

何でもいいから後1週間、何事もなく平穏でありますように~~