アフガン復興支援会議

知り合いのメルマガで紹介されていた、軍事アナリストの神浦元彰さんの(激動する世界の最新軍事情報を発信) http://www.kamiura.com/new.html の中に気になる記事があった。
『今月初め東京でアフガン支援にかかわる24の国・国際機関が集まり、復興支援調整会議があり、アフガンからスパンタ外相のほか財務相、麻薬対策相、農村復興開発相ら13人の閣僚が出席。
(記事の超々概略を書くと)高村外相は、日本政府がアフガン政府を通じて国境管理能力向上、識字教育などに約128億円の支援を新規に実施すると表明したと。

会議の中でスパンタ外相は、「日本は将来の可能性として、北部など治安の比較的安定した地域に、文民主体の地域復興チーム(PRT)の派遣を検討して欲しいとの考えを(朝日新聞の記者に)語っている(PRTは紛争が完全に終結していない地域で、軍と文民が一体で拠点を作り、安全や治安を確保しながら復興支援にあたるもの。アフガンではNATOなどの欧州各国が展開している)。

この外相は、アフガンは危険な場所ばかりではない。日本の報道関係者は現地へ入り、うまく行っているトルコのPRTを取材し、それを日本も生かせ』と言っているようだ。確かに全地域が危ないわけでもなかろうが、この外務大臣の言うことはオバハンの個人的感覚からすると、実情にチト副わない。

アフガンの大臣たちは日々、しっかり護衛に囲まれ暮らしており、下情に通じているとは言い難い面もあり、そのくせ死ぬ日は決まっていると達観しているから、我々の安全基準とは大いに異なり、危険を危険と認識していない…。 また、トルコの文民主体のPRTに学べと言うが、トルコはアフガン国内ではイスラーム国としてしっかり認知されている。もちろんトルコから学ぶこともいっぱいあるだろうが、だからと言って、異教徒の日本人がトルコ人と同じようなポジションでPRTを出来るというものではない気がする。
その上、イスラーム諸国の敬虔なるイスラーム教徒たちから見れば、今や日本はアメリカの同盟国であり、敵国と考えている人も出て来ている。イスラーム過激派から見れば、日本はバリバリ敵国だ!

アフガンの外務大臣サマは、「大事なことは日本が我々とともに復興と平和構築プロセスにかかわることだ。どのような支援にかかわるか日本が決めることだ」とおっしゃって下さったそうだが、よ~く考えれば、この高飛車な言辞は非常にオカシイ… (平和は人類にとって必要不可欠ながら)復興支援を必要としている国の言い草か!?と言いたいくらいだ。 

神浦さんの記事に興味のある方は http://www.emaga.com/info/7777.html これを読んで頂きたいが、神浦さんのおっしゃる外務大臣が正しいか、報道が正しいか?となると、難しいものがある。
弾や爆弾、暴動には滅多に当たるものではない。だから当たるまでは危険ではない。しかし、当たってからでは遅いのだ