首都はいつも以上に警備強化

テロの脅威により、首都イスラマバードはきょうから3日間の警備強化が実施。イスラマバード市内にある3つの大学が安全上の理由から無期限閉鎖。一部公立・私立の学校も急遽休校になり生徒たちは下校。大使館からの緊急連絡によると、バローチスタン解放軍がイスラマバードに所在する大学等を標的としたテロを計画しているとの情報ありと。バローチスタン(民族による)の抗議活動には、オバハンたち外国人には分からない様々な理由があることだろうが、「根っこ」は政府によって不当に扱われているという長年の怨念だろう。バローチスタンはイランやアフガンに隣接、南はアラビア海オマーン湾に面した州で、パキスタン最大の州(陸地面積の44%?)を占めているが、耕作地は5%しかなく人口もパキスタン総人口の2~3%くらいで、人間の住める地域は限られ厳しい自然環境にある。ただし鉱物資源は多いらしくて昔から独立運動が激しい。特に近年は反政府活動家、人権活動家、学生、ジャーナリスト等の強制失踪に関するニュースは後を絶たない。反体制活動家や独立運動推進派だけではなく、テロリストや武装勢力の一員とみなされれば「超法規的処刑」を受け、強制失踪を受けたと言う情報が相次ぎ、人権侵害・人権危機に対する座り込みがバローチスタンの人々によって、我が家から1kmほど離れたメディア事務所前の広場で続いている。
ただ・・政府系??の新聞などによれば「バローチスタン解放軍と民族主義軍は善良な民間人も悪い民間人も区別することなく、意のままに攻撃をしている」とも。バローチ民族主義者だけによるテロではないが、昨2023年の国内テロ数(攻撃)は789件、死傷者約3000人。治安部隊の死者も1000人近い。

朝から停電、エアコンもヒーターも使えない寒い1日だった。僅かな陽射しでも外の方がマシかと薄曇の空の下、3匹の犬たちと2時間半も屋上で過ごした。首都厳戒のせいか昨日からネットの繋がりもイマイチだ。