イスラエルの国是

12月に入った、お嫁チャンが早速「お母さん、お好きでしょ」と、凡そ120本はあろうかと想う大ぶりな水仙の花束を買って来てくれた。いよいよ冬の始まりだ。水仙の季語は「春」だったような記憶だが、イスラマバードでは12月に入ると街角の花売りや、花屋さんに大量の水仙が何処からか運ばれて来て並び、春3月半ばには街角から消える。2週間ほど前までは部屋で夜香木が香り、昨日からは水仙の香りに包まれている。酷い大気汚染が続いているせいか?ついに咳が止まらなくなり、この1週間近くは気管支炎か喘息1歩手前。ようやく水仙の香りが楽しめるようになったから不調からも脱出だ。屋上での日光浴、庭でのコーヒーも控え気味、読書専一で過ごせる恵まれた暮らしだが、やはり小説を書くより、どなたかの本に嵌る・・という安逸な方へ走りがちだ。

このところドイツの国是(イスラエルを支持すること、イスラエルの安全を護る)が問題視されているのか??眼に止まる。ドイツに歴史的責任という負い目があるのは解る、とは言え反ユダヤは犯罪?とまで言われれば全国民の中には反発する人もあろう、むしろ額面どおり素直に納得する方がオカシイとオバハンには思えるのだが、どうだろう。歴史的責任と紛争調停・平和希求は極々普通のあり方ではないのか?このドイツの過激・バカ正直さ?加減・・考え込んでしまうな。
そしてイスラエルの国是なるものは「全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵にまわしても生き延びる」と。これまたナチスによって迫害されたユダヤの人々の歴史的体験、被害者意識・・と言ってしまえば一括りにし過ぎるが、両国ともに極端に過ぎる。佐藤優氏の著書(イスラエルユダヤ人)にある「イスラエルは通常の国民国家ではない」というのに納得しつつも、人間らしさを欠いているような気がますますして来る。アメリカ大統領選を左右するような、世界経済をも牽引するような富豪ユダヤ人が米大統領に求める見返りは「民族の存続」とも。イスラエルでは就学前から教え込まれる物語があり、その1つはローマ帝国侵攻直前にユダヤ人が集団自決した場所で「捕虜になってはいけない、最後まで戦い続ける」というものであり、また「ユダヤ人は他より優れた神に選ばれた民族」だ等々と繰り返し教えられることだとも。
戦前の日本にもあった「大和民族である日本の民は諸外国に比し優れている。1億総決起」疑いもせず受け入れていた当時?と同じ洗脳教育そのものではないの・・