大気汚染度は週末にもかかわらず、悪し

大気汚染度が正常値でマシだったのは雨の後の僅か1日だけ、週末というのに首都でもきょうは既に150以上もあって「敏感な人には健康に良くない」とある。オバハンは鈍いし先も永くはないだろうから支障は少ないと想うが、斜めからの柔らかな陽射しを受けて空気中に微細な物質がキラキラ光っているのを見ると、幼い子供たちには悪いだろうと案じてしまう。現に、このところ我が家の4歳児は咳が治まらない。大気汚染度が世界一と言われているラホールは相変わらず汚染度指数500超えだし、この大気汚染状態がずっと続くのかと想えば、たまらんな。パキスタンでは諸々の大気汚染度指数を各地でリアルタイムに表示している、だが、どれほどの国民が大気汚染を意識し、その削減にまで気をつけていることやら。
前首相のイムラーン・カーンは気候行動サミットに合わて「緑あふれるパキスタン、100億本もの植樹」を目指して尽力したが、その「意味」が国民の何%に伝わったかも疑問だ。とにかく国民に対する「啓蒙」が総てにおいて足りない、単に識字率が低いせいだけではないと想う。苗床造り、そして植林の直後から「邪魔」だとして抜かれてしまった多くの苗木。緑の津波・100億本の植林のうち今、残っている木々はどれほどか・・ 現首相たち一族は電動バス導入での道路整備だとか、高速道路造りや鉄道復旧整備だとか巨額のお金が動くインフラ絡みには(大きな裏金や賄賂が横行)積極的だ。だが排ガスを減らすための環境取り組みにしても、バスの台数には限りがあって思いっきり足りないと言われているから、大気汚染度を下げる根本的な解決には繋がっていない。上つ方々の掛け声やパフォーマンスは全てにおいて国際社会の方向、そして上つ方々の懐へと向いていることが多くて、真実、国民の方を向いて来なかったような気がする。だから・・デフォルト寸前の現経済状態に繋がったのだろう。