100億本 木の津波(植林プロジェクト)

2月10日から今年最初の「100億本植林プロジェクト」が始まり、6月までに10億の植林目標を達成すると政府担当者は意気込んでいる。10日ほど前だったか首相イムラーン・カーンが「洪水、熱波、大気汚染、その他の気候変動によって引き起こされる災害のリスクを減らすために、日本の宮脇方式を基に緑化を進めて行く」と言うような意味をツイッターでも述べていた。
で、宮脇方式というのをネットで検索したら、「その土地本来の樹木に、さまざまな種類の植物を混ぜて植樹を行う「混植・密植型植樹」を提唱と。宮脇式は既にオランダ、イギリス、フランスなどヨーロッパやインドでも採用されており、宮脇方式の植樹では従来の方式(単1種)で植林を行った場合に比べ、10倍の速さで成長、30倍の密度と100倍の生物多様性を持つと言う。さらに自然林は単1種の植物で構成された植林地に比べると40倍の二酸化炭素を吸収できると推定され、地球環境保全の切り札とも言われているとも。その通りであれば本当に凄いではないか!
パキスタンは日本の約2倍強の国土を持つが、その80%が乾燥または半乾燥地であり、国土の森林率は僅か5%しかない(日本の森林率は67%)その僅か5%しかない森林もさまざまな要因(日々の暮らし薪として使う。多くの地域で地元住民が土地紛争などで苗木を根こそぎダメにする。洪水、人口圧など人為的なもの等)で年々減少し続けている。パキスタンは農耕地が少なく、全耕地面積の80%が灌漑農業地であり(灌漑面積は確か世界一だったと記憶する)灌漑された地域は浸水と塩害など2重の被害を引き起こし、砂漠化に拍車がかかっていくのを100億本植樹で防ぐという。さてさて、オバハンも昨年に続いて挿し木をし、樹を増やさなくっちゃな。