花言葉は「高貴な心」

先のオリオン座流星群を見るため屋上にあって、子どもたちが「何なの?この香り?」と眼を丸くしたのが夜香木(夜香花)。当地では「夜の女王」とも呼ばれており、その花言葉は「高貴な心」だと。夜香木の別名はナイトジャスミンとも言い西インド諸島が原産らしい、だが当地では何処にでも見られる常緑低木。見た目は地味で目立たず、小さな花は夜にならないと開かず、ついつい見過ごす??ことになるのだが、花の匂いというか香りは超々強烈。ふつうのジャスミンパキスタンの国花)や沈丁花金木犀などの花の香りを遥かに上回る上品かつ高貴な香りだ。ただし、それはどこか遠くからふんわりと微かに漂って香って来る時に限る、そして「あぁ、パキスタンに暮らしているのだ!」と幸せを感じる素晴らしい瞬間でもある。
だが一昨日の夜、ターボもハナビちゃんも居ないから匂いの強い花を部屋に置いても良いだろうと、ふと思いつき、ごく小さな枝を3本ばかり切り採って部屋の机上に置いたら・・夜9時をまわるころから花が開き出し呼吸困難に陥るのではないか・・と想うくらいの甘く重い香りが部屋中に充満。胸が圧迫されるような香りにはまいった。まいったが・・そこは貧乏症、ポイ捨てをするには忍びなく、頑張って我慢、夢の記憶は無いが重苦しい夢だった。しかし外が明かるくなるとともに花は閉じ、香りも薄くなりやれやれ。イヤイヤ小さな部屋に置く花ではないと改めて認識。とは言うものの遠くから仄かに香って来る、その匂いには本当に言うに言われぬ恍惚とする素晴らしいものがある。
夜香木、花は6月初め頃のムッとする暑さのなかで匂い出し「あぁ酷暑の夏だ・・」と思い、そして11月初めくらいまで2~3週間おきに数日間ばかり香って来るから、もうそろそろ夜香木の花の季節も終わりかも。