逝ってしまった・・・

5歳の時に我が家へ来て、9年近くもオバハンにベッタリくっ付いていてくれたのに、1昨日の夜に逝ってしまった。見ているオバハンの方が涙が出そうなきつい治療に耐え続けていたけれど、最後は黄疸も出て呼吸困難になってしまった。獣医さんが言うには8-9年ぶりに大流行の兆しが現れだしたが、パキスタンにはワクチンがないレプトスピラという細菌性の病気だと。1年6ヶ月余ぶりに「勇気を振り絞って出た散歩」で病原菌を拾った模様、散歩が裏目に出た・・ラブラドールも似た症状を2週間前に出して吐いていたが、小型犬のターボは歳も取り、10分歩けば疲れを見せるくらいだったから体力が無かったのかも。
物凄く臆病で人間に対しては心を閉ざし懐かない上、自分の居場所を作るためなのか家中アチコチにウンチ・オショッコを撒き散らすので虐待もされ、5年で3軒の家をたらい回しにされ獣医さんの家で保護されていたターボ。獣医さんに頼まれて家族全員で面接に行った時も、子どもたちが出す餌には見向きもせず、歯を剝き出し小さな身体を精一杯膨らませ唸り声を上げて威嚇して来たターボ。でも少し離れ地面に座って黙って見ているだけのオバハンの膝の下へは隠れるようにしてもぐりこんで来たターボ。2日続けて会いに行きオバハンには慣れそうなのでと引き取って来たが、それからの3年間は毎日オショッコ・ウンチの掃除に明け暮れた。オバハンの部屋のドアを開けると前は広い芝生の庭だというのに、家中でないとオシッコ・ウンチをしないという厄介なターボ。5年分の不幸を取り戻してやろうとターボには声を荒げることも無く、オバハンはターボを最優先でただただ可愛がって来た。そして1年足らずでどこへ行くのにもベッタリくっついて歩く、分離不安症だと笑えるくらいの犬に成長した。だが2、3年して気が付いたらオバハン自身も分離不安症気味になっていた・・ハナビのような気働きは出来なかったターボだがご飯の要求、ドアを開けて欲しいなど等、嬉しさの表現も出来るようになってハナビとは違う可愛さを見せていた・・ハナビが亡くなった時に、命には限りがあると学んだけれど、家中では何処を見てもターボやハナビとの思い出が溢れている・・命が途絶えるのは実に辛い。
でもでも自分が逝く時は、周りや後ろを見ないで済むから、こんな辛さはないのかも・・