介護の費用

久々のピッカピッカ晴れ、きょうは空が高く青い。モンスーン明けの宣言は出ていないし、まだ局地的な降雨があるとの予報だが、最高気温と湿度が僅かに下がっただけで吹く風の中に秋を感じるようになって来た。とは言え、先週から不調の小型犬を抱え、朝と夜の点滴通いに計4時間近くかかっているので、その実、爽やかな気分にはほど遠い。小型犬には負担の大きな厳しい治療とみえ、2時間近くも経つとほぼ脱力状態になっている・・体重が5kgしかないから抱え持ち運びは出来るが、少しでも苦痛を和らげてやりたいし、あれこれ気遣いでオバハンの方がヘトヘト、この3日で目が凹んで来た。きょうも点滴が終わって帰宅すると小型犬と共に、バッタリ倒れこむように1時間ばかり寝ついてしまった。だが、きょうから薬が変わったせいか吐き気が無くなった様子、今はクッションの上でウトウト寝ている、なんとかこのまま回復に向って欲しいものだと文字通り念じている。この1週間近くは飲み食いすれば吐くからと餌もあげていない、オバハンも気遣いで犬の近くでの飲み食いを一切やめている。
50年近くも大昔に肉親とは別れてパキスタンへ来てしまったから、今まで肉親の看護もして来なかった。日本の留守宅に30数年も住んで管理してくれていた友人が唯一の肉親に等しかった。が、その見取りも出来なかった・・だが、肉親が病んで介護が必要になったら、どれだけ辛いことか。日本人の平均寿命が延び、ポックリうまく逝ければ良いが最後は介護必須になるのであろう・・時間、金銭などの余裕がなければ充分な介護は臨めない・・老後の暮らしの中に、介護費用までを見込んで生きている日本人がどれだけあるのだろうか?