ゴルゴ13

3日も連続で未明に強雨、だがまだモンスーン明けとはならないようで蒸し暑い。賄いをする気にもならず何だか「鬱気味」なのでと称し、きょうは漫画に没頭することとしてkindleを検索。無料版で「ゴルゴ13」がたくさん配信されているのを見つけた、ラッキー!! 30年以上もの大昔にゴルゴ13の初期の漫画をたまたま手にした時にも感じたが、初期の作品の主人公は半ニヒル的な人間臭さのある中途半端なゴルゴ13として描かれている。そしてきょう初めて手にした1968年作の第1巻目、登場人物全体のセリフの多いこと多いこと。そして1968年時のゴルゴ13に対する狙撃の報酬が3万$(約1000万円)あるいは1万6000ポンド(約1600万円)という設定で、時代を物凄く感じたな。1968年当時、日本の初任給は1万数千円程度。大卒で3万円くらいとある。現在と比べると約10数倍の違いだ。時代を感じたと言えば通信機器がトランシーバーであったり、ラジオが暗号通信の仲介をしていたり、公衆電話で機密のやり取りがあったり、いまで言う情報つつ抜けの時代。さらにはゴルゴ13がサングラスをかけ、怪しく目立つ格好をしている場面が度々あって、あぁまだ洗練されていないなぁ・・とも。
1968年から2021年までの約50年間も続き、201巻もあったゴルゴ13。近年の作品は時代背景や国際関係が緻密に取材されていて、読ませる作品が多かった。もっともアフガンやパキスタンが舞台になっているものの作画には「違うよ!」と言いたいモノがあるにはあった。しかし国際関係を実に良く勉強している作品で、単なるマンガではなく知識として吸収できる本としての存在感があるとも言える。本日は「鬱気味」対策などとブログを書いているが、無料でゴルゴ13を楽しませて頂き、ただただ感謝。